投資で成功するために肝に銘じておきたいこと
CATEGORYポリシー・投資哲学

投資で成功するために必要なことって何でしょうか。
財務分析スキル、リスク管理能力、色々な要素があると思いますが、僕が重要だなと思うのは自分をコントロールする能力(感情をコントロールする能力)です。
どちらかというと、投資で失敗しないために必要なことと言った方がよいかな。
財務分析スキルやリスク管理能力って、一旦身につけば、ずっと通用する能力だと思うんです。
もちろん、環境の変化等にあわせてブラッシュアップし続ける必要はあると思いますが、突然通用しなくなるという事は無い。
でも、感情のコントロールはそうとも限らない。
人間は感情の生き物なので、経験豊富な投資家であっても、何かをきっかけに突然自分のコントロールを失ってしまう恐れがある。
自分のコントロールを失ってしまったら、財務分析スキルやリスク管理能力など、何の役にも立たない。
経験を積めば、自分をコントロールする能力も習得できる。何があってもコントロール不全になることはない。という領域に到達できればいいが、そもそもそんなこと可能なのか?そう考えること自体危ういのではないか?
僕はこの能力については、常々自戒しておく必要があると思っています。
今日は個人的に気をつけていることを明文化してみます。
羨望(羨ましがってはいけない)
僕は個人投資家のブログで成功している方々を見ていると「羨ましい」という感情が湧くことがあります。
この感情は全くの無用です。
他人を羨ましがっても、自分の投資パフォーマンスには何の関係もありません。
「すごいな~」で済めばいいのですが、投資スタイルが違うのにその人を真似して売買してみたり、嫉妬してその人の失敗を願ってみたりするようになると、良いことは何もありません。
特に自分の投資の調子が悪く、他人の調子が良いときに、そういった心境になりがちです。
投資で成功するためには、他人と自分の間にしっかりと境界線を引けるようになる、自分を貫く事ができる強さが必要です。
どうしても気になるなら、他人のブログなんて見るのをやめましょう。
ブックマークも消してしまいましょう。
ただ、自分の投資だけ見つめれば良いんです。
負けを取り戻そうとする
これ、最も危険な思考、一瞬で積み上げてきたもの全てを失う可能性がある思考だと思います。
ギャンブルをやる方は、一度は身をもって経験された事があるのではないでしょうか。
僕自信も苦い経験があります。
2008年リーマンショック発生の年、FXでNZドルロングのポジションを持っていたんですか、それは酷い状況でした。
▶当時のチャート(今見てもおぞましいです・・・)
でも私、早いタイミングで損切りすることができたんですね(ロスカットじゃないですよw)。
そこまでは良かったんです。
でも、それなりの損失でした。当時の記録を見てみると、総資産¥4,700,000に対して¥700,000の損失。
約15%のドローダウンです。
そこまでの損失は始めての経験だったからですかね。
反発を狙ってやろうと、またロングポジションを取ってしまったんですね。
この時は一日中相場に張り付いて、頻繁に売買を繰り返していたことを覚えています。
結局、途中で我に返りましたが、損を上塗りしてしまいました。
マーケットに身を置く以上、想定外の損失を被ることは今後もきっとあるでしょう。
その時に冷静でいられるか?投げやりになったり、自暴自棄になってしまわないか?
その時が来てみないとわかりませんが、一度前科があるので、「負けを取り戻そうとしない」ことを常に念頭に置いておきたい。
凡人であることを自覚する(調子に乗らない・勘違いしない)
自分に投資の才能があるなんて考え出したら、危険サインです。
調子に乗り出すと、自分の間違いに気付きづらくなります。
自分の投資を過信し、客観視できなくなり、判断を鈍らせます。
そして、自分を過信しすぎると、傲慢になり、他から学ばなくなり、成長しなくなります。
凡人だからこそ、自分の投資判断を信用しきれないので、慎重に、投資先に異常が無いかウォッチしつづけなければなりません。
また、凡人だからこそ、少しでも有利な投資ができるようになるために、日々勉強し続けなければいけません。
凡人であれば、素直に自分の間違いを認めることができ、間違った投資からも素早く撤収することができます。
案外、天才よりも凡人の方が投資で成功できるかもしれません。
焦ったら負け
例えば、値ごろになってきた監視銘柄に指値を入れたが約定せず、そのままするすると上昇してしまったケース。
焦って割高な価格でエントリーしてしまう。なんて経験ありませんか?
僕はたくさんありますねw
こういった場合、縁がなかったと割り切りも必要です。
経験上、焦ったり、急いだりした投資ってうまくいかない可能性が高い。
することがないなら何もしない
僕のように投資が趣味のようになっている人ほど陥りやすい症状かもしれません。
とにかく何かに投資していないと気がすまない。
キャッシュがあるなら何かに投資したい。
マーケットが沈んでいる時期ならまだましかもしれないけど、マーケットが高騰していて割安な銘柄が減っている時期(魅力的な投資先が少なくキャッシュが潤沢な時期)ほど発症しやすい。
この時に我慢ができず、投資対象の基準が甘くなってしまうと、リスクの高い(下落余地の大きい)ポートフォリオになってしまう。
自分の投資基準にあった銘柄が見つからないなら、無理に投資しない忍耐力が必要になる。
これについては、偉大な投資家たちもこんなことを言っています。
秘訣は、することがないときは何もしないことだ。
ウォーレン・バフェット
成功するためには暇な時間が要る。両手にたっぷり余るぐらいの時間が必要だ。
ジョージ・ソロス
以上、僕が特に気をつけていることを記載しました。
投資に正解はありませんので、他にももっと大切なことがあるかもしれませんし、それは人によって異なるかもしれませんが、参考になれば幸いです。